イクパパ Life

四児のパパが家族に子育てに、仕事に趣味を謳歌する方法を模索するブログ

内科「妊婦なら産婦人科に行ってよ」、産婦人科「風邪なら内科行ってよ」

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これだけは、どうしても言いたい。

医者の都合で、妊婦をたらい回しにするんじゃない。妊婦が診れないなら、張り紙でもしたらいいんだよ。

ふーちゃんのときに妻が風邪を引き、内科に受診をしたら「妊婦ならかかりつけの産婦人科で診てもらって。」と言われた。産婦人科に電話すると、「風邪で他の妊婦が移るのは困るから、内科で診てもらって。」これって妊婦がすることなんでしょうか。先生同士で話をつけて、先生同士で解決すればいいんじゃないですかね。産婦人科を勧めただけの内科でも、妊婦加算が取られると思ったらたまったもんじゃないです。

※以上妊婦加算に対する個人的な思いでした。

 

昨年一度炎上した「妊婦加算」が、また始まるとそこら中で話が上がってます。妊婦加算の目的は、「妊婦に対する特別な配慮における加算」とのこと。確かに体にもう一人抱えている妊婦さんには、より一層の配慮が必要であって、それ自体は問題ないと思います。

「なんで今更??」

国民皆保険制度ができて、50年以上が経とうとしています。それまで特別な配慮はしてきただろうが、今になってぴょんと加算ができるのがおかしい。財政補填かもしれないが、それによって起こる弊害を考えてのことなんでしょうかね。不思議で仕方ない・・・。

妊婦加算の概要とは

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「妊婦は感染症への罹患率が高く、胎児に影響がない薬剤の選択等妊娠継続に配慮した適切な診療のために新設した。」厚労省より参考

言わんとすることはわかります。私も外来で働いていたときには、妊婦さんがくると「なるべく菌を浴びないように」なんて考え相談していました。

 

最近はジェネリック含め薬も多くなり、それを扱う先生や薬剤師さんも大変だとも思います。特にあまり妊婦さんが来ない内科なんかは、「最近の薬で使えないのって」と薬の本をみることもありました。ふーちゃん妊娠中も、内科の先生が調べながら処方していたっけな。

妊婦加算はどの診療科、どの先生でも取れる事実

加算を作った意味はわかりましたが、どの診療科でもどの先生でも取れるのは疑問しかありません。

「耳鼻科で耳の掃除をしてもらったら、妊婦加算が取れる。」「眼科で視力検査、コンタクトの処方箋を出したら加算が取れる。」「皮膚科で巻き爪を切ってもらったら加算が取れる。」

 

え!?どこで特別な配慮をするんだろう。

特別な配慮ってのも曖昧だし、明確な基準がないからこそ誰でも取れてしまう。こんな中途半端な加算を作って、医療費に補填するならばこれから「男性加算」「女性加算」「保育園加算」「幼稚園加算」なんでも取れてしまうよね。だって妊婦加算自体女性にしか適用できないんだから、その点もどうか。

案外取られる妊婦加算の額

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最大で650円も・・・・。これあれば、昼一食分になるよ。

妊婦さんが体調の変化が読めないからこそ、夜間や緊急で受診することがあるのに、これでは妊婦は来るなと言わんばかり。夜間は高いから翌日に受診を伸ばしたら、「もっと早くきなさい」って怒られて。そりゃお金が無限にあって、いつ具合悪くなるかわかれば、夜中でも休日でも行くわ!!

 

もし一ヶ月間、体調不良で毎週行くとした1000円近い費用負担が。「子どもを産め、増やせ、年金払え」って言ってるくせに、「子どもを産むなら妊婦に加算」「妊婦は病気じゃないから甘えんな」と。呆れて言葉も出ない。 

妊婦さんは安心して診てもらえるかかりつけ医を持ちましょう

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妊婦さんを嫌がる病院、クリニックは多い。それは否めないところ。なので、日頃から診てもらえるかかりつけ医を持ちましょう。

確かに先生はどの診療科でも診れますし、どの診療科でも掲げられます。でもやっぱり専門があるので、全部を一括して診てもらうのは難しい。妊婦さんは、「産婦人科」は必須ですが、最低限「内科」「耳鼻咽喉科」のかかりつけ医を持ってると安心です。一番よくある風邪、花粉症の治療をしてもらえるので、どちらかあると助かるでしょう。持病があるならば、そこで診続けてもらえればOK。

 

妊娠自体は病気じゃなくても、それに匹敵するくらい体調の変化は出てしまいます。ときには妊娠がきっかけで病気になることもあります。(妊娠高血圧、糖尿病など)体調がすぐれない時には医師に相談し、必要な時に薬に頼り、我慢をしすぎないようにしてください。

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