イクパパ Life

四児のパパが家族に子育てに、仕事に趣味を謳歌する方法を模索するブログ

新しい虐待「教育虐待」 悪気がないのが最悪要因

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先行き不安な時代だと、「いい大学」「高難易度資格」だけでは心配。今や国内にとどまらず、海外までを視野に入れて考えなければいけない時代。それならば、今から困らないために“勉強”や“習い事”をさせなければ!親心とはそんなものでしょう。ただ忘れてはいけないのが、「子どもの人生」であること。子どものためにと必死になりすぎた親によって、どんどん子どもの心が殺されているのを知っていますか。

ゴールが見えない 目指すものが不明確になった

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過去の教育ゴールは明瞭で、東大や京大などの難関大学に進学、官僚や弁護士などでした。しかし最近は「学歴」がさほど関係しなくなり、高学歴でも就職難となる時代。何をゴールに据えて教育をしていけばいいか、一寸先は闇状態。そんな中、巷や教育本では「プログラミング」「コミュ力」「グローバル力」などあれやこれやが必要と言われます。親としてもいいものを取り入れたいため、あれやこれやを子どもの教育に取り入れていきます。子どもに不自由な思いをさせたくない、親心から真剣に取り組んだ結果ということなのです。

親が子どもの人生を管理 教育虐待の本質

勉強に習い事と、予定がない日がないほどに過密スケジュール。きっとそこらのビジネスマンの方が、楽なスケジュールなんじゃないかなってほどです。まだ子どもは親の所有物、親の言うことさえ聞いていればいいという教育があります。子どもはそれ以外の教育方法を知らないので、さも当たり前の教育と思って受け入れるでしょう。たまたま違う教育法を知っていて「これは自分には合わない」なんて親に言ったら、親はなんていうだろうか。子どもが反論できない、ほかの選択の余地が与えられていない状況が「教育虐待」状態と呼ぶのです。

教育の本質は子どもの持つものを伸ばす 習い事はそれを探す体験

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親が思うような教育は、自分の経験則や他人の体験談でしかない。結局それは親の思い込みに過ぎず、必ずしも全部の子どもには当てはまりません。でもやらないよりはやった方がいい、そのように考える親も多くいます。

教育は子どもが持つ知性や感性、才能を伸ばすもの。そして、それらがどれに対応して伸びるのか、体験して見つけるのが習い事になります。世の中では「した方がいい」というものを、手あたり次第、強制的に行わせることは教育でも習い事でもありません。子どもの可能性をつぶし、不自由な未来へいざなっているのです。そのことに気づかず、「弱い子ども」「ダメな子ども」と自分にいい解釈で片づけてしまっているのが今の現状になるのです。

子どものうつ病急増中 親が原因で引きこもりになることも

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幼稚園、小学校、中学校での受験が盛んにおこなわれていますが、ちょうど多感な時期にある子達ですよね。まだ発達途中の未熟な体、心に、大人でも耐えられないような負担を与えたらどうなりますか?大人が思うような「当たり前」は、子どもには押し付けられているようにしか感じられません。自分が本当に望みたい将来でもなく、本当にやりたいことでもなく、親からの強制であるので取り組む姿勢も違います。親に「いや」ということも妨げられた子どもの心は、どんどんボロボロに。自分の心を保つことができず精神を病んでしまう、そんな小中学生が溢れんばかりに増えているのが実態になるのです。

遊ぶ、食べる、寝る、ボーっとすることも大事な勉強

学問や教科のようなものは勉強ですが、子どもにとって生活すべてが勉強になるのをご存じですか。親は生活に関するもろもろが当たり前になっているので、特に感じないでしょう。でも子どもにとって、生活の細かな一つ一つが自分を育てる勉強なのです。教育虐待にあっている子どもは、人間を学ぶ時間を抑制されています。自分自身を育てることができないため、心を強くする方法や保つ方法を知らず、他人との行動力が育たないため引きこもりへと。各年代に必要な成長、発達の勉強があるので、それを無視までして勉学に当てることは逆効果であることを理解しなければいけない。

子どもの疑問ややりたいを導き、育てる勉強を

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みなさんも経験したことがあると思いますが、学校の勉強って嫌でしたが、卒業した後の勉強は楽しくありませんか?例えば、高校の授業はとてもつまらなかったのに専門学校の内容(私ならば看護)は面白かった。結局その勉強に対して、興味関心を持たなければ理解は進みません。親にやれと言われたことなんて、自分がやりたい勉強になるわけありません。だってつまらない、将来何に役立つかわからないものやりたくないですもん。

勉強や習い事は大事ですが、子どもの疑問が解消できる勉強ややってみたい習い事でないと単なる押し付けになってしまいます。いかに興味を持ち取り組み、自分で生きていく力を身に着けるかどうかがカギになるでしょう。

教育の方法を誤ると、取り返しのつかないことになります。子どもとしっかり話し、心をさらけ出させ、親の一方的な意見だけにならず子どもと進めていけるようにしてほしいです。 

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