梅雨に入ってきそうな今日この頃、夏も本格的にやってきそうですね。
衣替えは終わりましたか?うちはなかなか進まず、洋服入れがまだ出しっ放し。手をつけようにも、どうも手をつけられないものでした・・・。
薄着になると、日焼けの次に嫌なのが「虫さされ」。蚊や蜂、アブなどの虫の刺されたり噛まれると、痒くて痒くて(かゆくてかゆくて)どうしようもない!大人ならば“我慢”ができますが、子どもの場合そうはいきません。痒くなったら徹底的にガシガシ、ガシガシと掻いてしまいます。痒みって掻いても掻いても、一向に静まらないものです。どうしたらいいのでしょうか。
痒みの原因は、虫の毒素と炎症反応
虫だって生きてるので、命の危険を感じれば防御しますよね。防御反応をする時に、置き土産をするのが毒。毒そのものが痒みを起こすこともあれば、毒によるアレルギー反応で痒みが出ることも。子どもの場合アレルギー反応が遅いときは、1−2日遅れて出ることもあるので要注意。
さらに刺されたり、噛まれたことで体の防御反応として炎症が起きます。炎症が起きた時に出る物質でも痒みは起こりますし、炎症で熱を発し、血管が広がることでも痒みが。この痒みは、体が自分の体を守るために必要な“反応”ということになるのです。
掻けば掻くほど痒くなる 負のスパイラル
痒みは掻くと一瞬良くなりますが、またしばらくすると痒くなりますよね。それは、痛みと痒みの神経が同じところにあるので、痛い刺激が痒い刺激を紛らわせるのです。でも結局痒みはあるので、痛みの刺激がなくなれば痒みは帰ってくるのです。
ただ痒みが何の対抗手段なく帰ってくるはずがなく、パワーアップして帰ってくるのです。つまり、今までと同じ痛み刺激では紛らわすことができなくなる。要するに、さらに強く掻かないと痒みが治らない。まさに負の連鎖なのですよ。
応急処置として“冷やす”という選択
『この痒みに対抗できる武器はないのか!』
『いいえ、痒み対抗できる武器はここにあります!』
そう、保冷剤です。先ほど話したように“痛み”刺激が痒みを紛らわせますが、冷たい=痛み刺激なんです。冷やすことで痛みの刺激になるので、結果痒みを紛らわすことが可能。
炎症は熱を発し、血管を広げる効果がありますが、これにも保冷剤が有効。冷やすことで熱を下げ、広がった血管が縮まり、痒みの元をダブルブロック。すぐにできる有効的な手段なので、ぜひお試しを。
掻き壊したときはなるべく受診をしましょう
万が一掻き壊してしまった時に、薬局で売られている軟膏を塗る方法もあります。
(一例)ですが、薬局で売られているのはどうしても弱い成分で、逆に長引かせてしまうことも。市販の軟膏を1−2日塗って見ても効果がない、悪くなるときは受診をしましょう。
掻き壊しがひどくなると“とびひ”になることも
とびひについては、こちらをご覧ください。
一度とびひにかかると、治るまでには数日かかり、傷口を触ってしまうことで他の場所にもとびひが。どうしても触ってしまうときは、軟膏+ガーゼ+包帯+ネットなどで保護をしましょう。
傷口から変な汁が出る場合は、本当に要注意!保育園・幼稚園に行かれてるときは、必ず受診するようにしましょう。他のお友達にとびひが・・・。
痒みは我慢し難いので、本当に辛いものです。ステロイドは使い方によっては、このような辛い痒みや酷い傷口をすぐによくしてくれます。主治医と相談し、適切に使って生きましょう。